事実に裏付けられたマネジメント

皆さんこんにちは!かたりば編集長の北井です。

今回は、これまで自分がやってきた事を振り返りながらテーマを決めました。

(マネジメントについては以前香田さんも別の角度からお話されていますので、そちらも合わせてご一読いただけたら嬉しいです)


さて、本記事について綴っていきます。

始めに申し上げておくと、自己啓発や人材育成、組織開発などマネジメントに精通している人からすれば、これから読み進める内容は既出のものに見えてしまうかもしれないです。

ただ、理屈は分かっている人と、理屈と実践が伴っている人と、理屈すら知らない人とでは当然温度差が生じます。

だからこそ、継続的な学びと発信が必要なのだと感じ、私なりのマネジメント(というカッコいいものでもないが)についてまとめてみようと思います。

【 マネジメントのポイント整理 】


まずは結論から。

私にとってのマネジメントは、

『マネジメントする側の人間だけではなく、みんなで創り上げていくチーム作りそのもの』

と考えています。

この時点で「なるほど、そう考えたか、お主やりおる」と思っていただけたらしめしめなのですが、もう少し具体的なポイントを2つだけに絞ってみます。


①心理的安全性
②事実確認


「そんなの当たり前じゃね!?」と感じた方々はそれこそ「お主やりおる」という訳ですが、色んな立場の方がご覧になる事を想定して、振り返りのひとつとして、知見のひとつとして、もう少し深掘りしていきます。

【 思考停止に対抗する事実確認 】


さて、①は全てに通ずる激推しポイントでありつつも、本記事では語り切れないので今回は②を深掘りしていこうと思います。


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『事実』

実際にあった事柄。現実にある事柄。真実のこと。

本当に。実際に。

『確認』

確かに認めること。はっきりと認めること。

そうであることをはっきりたしかめること。

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皆さんは日頃の業務で事実確認をどれだけされているでしょうか。

かく言う私も完璧にこなしている訳ではありません。

誰しも思い当たる節があると思います。

例えばこんな感じで。


「あの人がこう言っていたから…」
「これまでもずっとこうだったから…」
「多分こんな感じだと思う…」


この中に『事実』はどこまで表面化しているでしょう。

人は誰しもミスをする、という大前提を考えれば誰かの発言だけを信頼性のある材料とするのは大なり小なりリスクがあります。

従来のやり方や継続されてきたもののように、ある種の伝統化されたものが必ずしも現在の最適解とは限らない、という側面を考えれば過去のレールに乗っかるだけでは単なる思考停止と同じとも言えます。

また、直感は過去の経験から繰り出される信頼性の高い情報、と捉える事が一般的になってきたものの、裏付けされるロジックが無ければ偏ったバイアスによる誤った選択となる可能性もある事は意識しておきたいですね。

(試行錯誤の中で成功と失敗を数多く経験した裏付けは信頼性の高い直感と言える)

【 事実確認で「後悔」を減らす 】


こうしたリスクは日常生活や日頃の業務にゴロゴロ転がっています。

そして、事実確認を怠った場合、何らかのズレが生じています。

最初は小さなズレ(認識の違いなど)だとしても、やがてサイレントに膨れ上がり大きな傷を作る可能性に変貌します。


「あ~もう少しちゃんと確認しておけばよかった…」


こんな具合に。

ただ、安心してほしいのは後悔をしても、明確な解決策も同時に開示されている事です。

それこそ『事実確認』です。


自分の目で、自分の耳で、自分の5感を駆使して、限りなく真実に近い事実を探し出すのです。

これは決して周囲の人間を信用していない、という次元の話ではありません。

ここで整理しておきたいのは『一次情報』と『二次情報』の違いについてです。

(一次情報と二次情報についてはこちら)


要するに、誰かから仕入れた二次情報を頭の片隅に保有しながら、自ら一次情報を取りに行き、双方の情報を照合する事で情報を精査するのです。

これが『事実確認』の具体的なアクションであると考えています。

つまり、このプロセスを経るだけで後々の「後悔」を高確率で回避する事が出来るのです。

ここでいう「後悔」は自分だけでなく、利用者さんやご家族、仲間を含む関係者全員にとっての「不利益」を指します。

【 土台を固める事実確認 】


ここまで読み進めた方や、既に熟知されている方は『事実確認』が何かプラスの要因を呼び込むものではなく、如何に不要なマイナスの要因を排除するものか、という事がご理解できるのではないかと思います。

そこのリスクマネジメントを土台として固めておく事で、関係者全員にとってハッピーな結果を呼び込む事に繋げられるのです。


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かつて日の丸を背負って世界と闘った本田圭佑氏はよく『準備がすべて』と語っていた。

今のサッカー日本代表(アジアカップでの対応力や修正力の欠如)を見れば、準備だけが全てとは言い切れないが、色んなシチュエーションを想定した中での対策も準備に含めれば、彼の語った言葉を理解するのは難しくない。

これまで述べた『事実確認』という『準備』が如何に重要かを後押しするような言葉として聴こえたので少しだけ脇道に逸れたが、そろそろ締めに入ろうと思う。

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【 まとめ 】


冒頭に述べたように、『マネジメントする側の人間だけではなくみんなで創り上げていくチーム作りそのもの』が意味するところは、


『どちらの立場も相手の言動を鵜吞みにせず、事実確認をするという準備をしておき、一次情報と二次情報を精査して対応していく事で不利益を未然に防ぐ。その結果より良いものを創り上げる』


という事です。


さてさて、今日も『事実確認』していきますよ。


「ん?これはいつ誰が誰に言ったのかな?」


To be continued…


原著・編集:北井 (かたりば編集長)


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