得意分野で支える主役の心

皆さんこんにちは!

ハートピアの森 リハビリ訪問看護ステーション瀬名 理学療法士の渥美です。


季節の変わり目で体調を崩しやすい時期ですね。

私の家庭は子供がお土産で持ってきた手足口病で家族5人ノックアウトするという、最高な秋の入り口となりました(笑)


さて、今回は当ステーションに在籍している言語聴覚士との連携が取れたケースについて良かったポイントで記事にさせていただければと思います。


利用者様は脳血管疾患発症後、回復期を経由して在宅に帰って来られ、夫婦お二人で過ごされている方です。

当ステーションには失語症に対してのリハビリを希望で依頼があり、開始当初は言語聴覚士・看護師のみの訪問でした。

介入して半年ほどで歩行時の下肢痛が出現したため、言語聴覚士が理学療法の介入を勧めてくれて、理学療法士の介入も追加となりました。

良かったポイント①

【 専門領域を理解し、他職種に助けを求めて貰えた 】

訪問看護や訪問リハビリでは病院のようにPT・OT・ST全員が入る事は多くなく、専門職1人だけの依頼も多いと思います。

自分の領域外の問題が発生した場合は事務所に持ち帰り、他の専門職に相談し、必要性を感じたら家族やケアマネージャーに新規での介入を打診する事もありますよね。

今回もそのようなルートから利用者様にとって必要な介入に繋げられました。


良かったポイント②
【 新しい目標を見つけることが出来た 】

理学療法士の訪問を開始してから、下肢痛も軽減傾向となり、ご夫婦共に喜ばれていました。運動療法の効果が比較的早く出た事や、精神的にも前向きになった事により、

「言語療法の時よりも表情が明るくなった」

と担当言語聴覚士からお話がありました。

その影響もあってか、ご夫婦から、

「諦めてきたけど、息子のいる九州まで旅行に行ってみたいんだよね」
「なんだかこのまま頑張れば行ける気がする」

と新しい目標が生まれ、現在もその目標に向かってリハビリを続けています。

良かったポイント③
【 お互いの良いところを生かして 】

九州旅行という目標が見つかりますが、屋外活動における高次脳機能障害への懸念があったため、担当言語聴覚士が高次脳機能評価を行ってくれました。

すると、今まで日常生活では見えてこなかった問題がたくさん・・・。

私が運動療法を行っている時に上手く指示が入らない事や、動作の修正が出来ない事も、言語聴覚士との協力で理解が深まりました。

治療効果の伸びに悩んでいたところでしたが、自分のやり方の問題点が分かり、良い方向へと軌道修正する事ができました。


最近では利用者様から、

「紅葉を見に1泊2日で旅行に行ってみようかな」

とお話がありました。

近くのショッピングモールや飲食店にも足を運ぶ機会が増えているそうで、本人も家族も自信がついてきたようです。

今は言語聴覚士と一緒に「まずは完璧じゃなくてもよいから行ける気分のと時に旅行に行ってもらおう」と話し、宿泊先の環境や旅先での移動方法、注意事項などをST・PTそれぞれの目線から考え、安全な旅にできるよう思案しています。


最初は言語聴覚士だけの介入でしたが、理学療法士の私も途中で参加できた事で、利用者の可能性が広がり、諦めていた事に向かって進めているような気がしています。

ちょっとおこがましいですけどね(笑)

訪問という場所であるからこそ、頼れる他職種の仲間と色んな目線で利用者を支える事が大事だと思うと同時に、自分の成長にも繋がるなぁ~なんて感じています。


皆さんの事業所では他職種とのカンファ・相談事はどのようにしていますか??

また機会があったら教えていただきたいなと思います。


今回は当ステーションでのSTとPTの連携のお話でした。


最後まで読んでいただきありがとうございました!


原著:渥美
編集:北井(かたりば編集長)


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