人生の最期をどう迎えたいですか。
代表の河村です。
今年は個人的に「行動」することを目標に掲げて、早くも8月(記事をご覧になっている時には既に9月かな)になりました。
朝晩、少しずつ涼しさを感じるようになってきましたが、残暑もありますので、引き続き熱中症にはお気を付けくださいね。
「時間的・心身的猶予のない意思決定」
さて今年は特に、行動をする中で人との出会いが増えたように思います。
その中で、病院で勤務されているリハビリ専門職の方とACP (意思決定支援)について意見交換をさせていただく機会がありました。
ACPは病院での病状説明の流れで、医師を中心に支援するものだと思う方もいるかもしれませんが、救急搬送や急性期病院に入院している間など、猶予もなく決断が迫られているときに、
「これからどうしたいか?」
を考える事は確かに難しいように思います。
時間的にも心身的にも余裕がある時でないと、自分のこれからの人生や人生最期の迎え方を考える事は、
「そもそも難しいのでは?」
という話になりました。
「ACPで大事なポイント」
それで言うと、病院よりも在宅にいる時間の方がACPを進めやすいと思いました。
また在宅で関わるリハビリ専門職が週1〜2回定期的に会う機会があると思うと、自分たちが担う役割はとても大きいように思います。
ACPは誰が支援してもいいことになっており、決まった形式に沿って決めていくことよりも、
『大切な人と共有すること』
が重要だと思います。
家族やケアマネジャー、主治医とも共有しておくことで、その方の本当の希望に近い支援につながると思います。
「意思決定のタイミング」
一方で「その時々で自分がどうしたいかは変わる」ということも支援する側は心構えとして必要だという話にもなりました。
急性期病院だけではACPの支援は難しいことが多いようですが、
「入院をキッカケにしてほしい」
ともお話しされていました。
ガンのような経過がわかりやすい病状の方だけではなく、心不全やCOPDなどの慢性的なご病気ではその後の経過がイメージしにくいため、急変での入院をきっかけに、
「また悪くなったらどうしますか?」
というような話し合いをしてほしいと仰っていました。
「自分にとってのACP」
私自身、今までそのように関わることができていなかったので、強く必要性を感じました。
最近では、人生会議と言う表現になっていますが、話し合う、共有する、という過程のコーディネーターの1つになっていく必要があるかもしれないと思っています!
最後まで読んでいただきありがとうございました!
原著:河村(かたりば代表)
編集:北井(かたりば編集長)
【編集長のつぶやき】
私もACPに関する研修会に参加したり勉強会を開催したりしていますが、その中で学べることと臨床で意思決定の瞬間に寄り添うことのギャップに今でも悩む一人です。
本人・家族の“本音”が聞ける「タイミングって大事だな~」と改めて思う日々です。
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【合わせて読みたい】
『その人らしさに寄り添う身近な存在』
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