訪問看護のリハビリテーションの強み

曲金訪問看護ステーションの理学療法士の河村です。
 
今回は私の考える
「訪問看護のリハビリテーションの強み」
についてお伝えします。
 
PT.OT.STによる訪問看護は制度上、訪問看護の一環、「看護職員の代わりに訪問させる」という位置付けとなります。
実際に、リハビリテーションマネジメント視点でサービスを提供することは、訪問リハビリ事業所(病院、診療所、老健)と変わらないと思っています。
 
その中で重要になるのは今回のテーマの「訪問看護の強み」になります。
私は以前、病院からの訪問リハビリ事業所で従事させていただいており、その経験も踏まえて、訪問看護のリハビリテーション最大の強みは、
 
『看護師との協働』
 
であると考えています。
 
そもそも、訪問看護を利用される方の特徴として、
 
・重度の介助を要する方
・末期がんなどの終末期の方
・内部障害などの慢性疾患や難病の方
 
などが挙げられ、医療依存度の高い対象者とその家族の生活を支えるために、よりスピーディーかつ効果的な連携の質が求められています。
 
しかし、上記の方々の支援では問題が複雑化しやすいため、リハ視点のみで解決できる事ばかりではありません。
そうした時に必要なのが看護師の視点になります。
その逆も然りで、看護師の困りごとをセラピストに相談されることもあり、お互いの視点を共有することで解決出来ることも多くあります。
例えば、移動方法・移乗介助・ポジショニングの仕方など、セラピストにとって当たり前に出来ていることも、看護の抱える問題へのアプローチとして活用することも可能です。
 
このように、『看護師との協働』ではお互いの”困りごと”を解決することが重要です。
セラピストと看護では、対象者を捉える視点も収集する情報も異なるため、「リハ視点で得た情報だな」と思ったことは記録に残したり、看護師に伝えたりしています。
訪問看護では医師と看護師が医療的処置や薬について情報共有しているため、セラピストも共通認識出来るよう、疾患や医療処置、薬学の知識が必要です。
また、お互いに困っていることが無いかを適宜報告・相談する意識、話をしやすい雰囲気、聞き取る姿勢、人間力も重要だと思います。
 
そのために、かたりばとしてセラピスト同士で情報共有したことを各事業所に持ち帰り、現場で活かせるようになっていると嬉しいですし、これからも継続していきたいと思います。
 
社会資源の一つとして常に質の高いサービスが提供出来るように日々精進していくと同時に、それぞれの事業所が「強み」を発信して活かしていける地域になればと思っています。
 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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