明日の笑顔をデザインするベッド『Emi』
訪問看護ステーションあしたばの理学療法士の北井です。
先日、当事業所にて、株式会社八神製作所様とシーホネンス株式会社様のご協力のもと、在宅介護向け電動ベッドを体験しました!
その名は『Emi』
まさに、笑みを浮かべながらの心地良い時間でした。
さて、Emiの機能性と体験した感想としては・・・
①頭頸部を調節出来る「電動ヘッドレスト機能」が搭載されており、“ADLポジション(誤嚥リスク軽減)”や“QOLポジション(安楽姿勢)”等といった具合に状況に応じた使い分けが可能。
⇒頭頸部が屈曲することで頭部から肩甲帯にかかる圧力が分散され、余分な筋緊張が入らず機能的なアライメントを保持しやすい。
②骨盤後傾を抑制した「スイングバック機能」が搭載されており、フラットからギャッジアップする際に背ボトムの支点が8cm後方にスライドするため、腹部の圧迫感が無くズレ防止が可能。
⇒骨盤後傾が抑制されることで適度な筋緊張を保ちつつ、包み込まれるような安定感が得られる。
③2モーターで足上げ角度30°・3モーターで足上げ角度45°まで挙上でき、状態やニーズによって幅広い挙上角度に調整可能。
⇒下腿から足部が水平に保たれるため、継続的な浮腫対策にも有効的で、角度45°ではガッツリ挙上感覚が入り、徒手的アプローチのポジションとしてもオプションとなり得る。
④リモコンの通常画面では頭部・背部・下肢角度・ベッド高さ、それぞれの角度が一目で分かるように表示されており、ベッド動作に合わせて「音声案内」が搭載されているため、 ポジションの詳細確認や誤操作防止が可能。
⇒利用者さんにとってベストなポジションを細かく設定出来、それを他職種やご家族等と共有しやすい。
⑤利用者さんや介護者に合わせてベッド高さをその場でカスタマイズ出来る「スーパーモジュール機能」も兼ね備えており、低床タイプでは67.5cm~25cm・超低床タイプでは62.5cm~20cmまで調節可能。
⇒私の体格(182cm)では64~65cmでも高さに物足りなさを感じる場合があり、プラス2~3cmでも大きな助けになると思われる。
また、超低床20cmは端座位訓練時における荷重やバランス等に着目した訓練幅が広がると思われる。
こんな感じでした。
総じて、利用者さんの身体状況やニーズに幅広く対応しており、therapistのリハ内容をブラッシュアップすることに貢献しつつ、他職種や介護者との協働等のポテンシャルもあるのではないか、と感じました。
まさにwin-winかもしれないですね。
既にレンタルも開始されているので、Emiの機能性を理解した上で利用者さんに活用出来るか考えてみようと思います。
当然ながら、住宅環境や各種課題等も含めた客観的評価に基づいて検討していく必要はありますが、利用者さんにとってより良いものを提案する上でも貴重な体験となりました。
ご丁寧に対応して下さった担当者の方々に、改めて心からの感謝を申し上げます。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
※HP掲載の許可を得ています
0コメント