地域リハビリテーションとは??~多職種連携編~
どうも皆さん!こんにちわ、こんばんわ、おはようございます!
インフィック株式会社の理学療法士の香田です。
ひっさしぶりのブログ記載(ここでは初!)という事で大分乱雑で稚拙な文章構成になっているかと思いますが、ご容赦頂けると幸いです。
ではさっそく、今回のテーマ『地域リハビリテーションとは?』ですが、皆さんはどのようなイメージを持たれていますでしょうか?
私の考える地域リハビリテーションとは、
『地域との繋がりを作り、ご利用者様が地域資源を活用する事で、住み慣れた地域でいつまでも長くその人らしく生活できるよう、リハビリテーション専門職として援助する事』
であると定義しております。
あれ?これって地域包括ケアシステムじゃん!!
と書いていて思いましたが、まさにその通りです(笑)
前々回のブログで北井さんが、多職種協働という言葉で触れてくださっているので便乗しますが、地域資源を活用するにあたって、『多職種連携』は切っても切り離せないものだと思います。
私自身、訪問看護の在宅リハビリに従事していた時から「多職種連携!多職種連携!」と鼻息荒く動いていた時期はありましたが、上手くいったな~と思えたケースは数える程しかありませんでした…。
※個人のスキルの問題もあると思いますのであしからず。苦笑
そこで、印象に残ったケースをご紹介させていただきます。
当時、30歳代ガン末期の方を担当させて頂いていた春頃のこと。
余命宣告を受け、意識が朦朧としている中、ご利用者様は奥様にこのような想いを伝えるのです。
「今までお世話になった人達にお礼もかねて食事会でおもてなしをしたい」
「最後に妻と花見をしたい」
当時、関係事業所(ケアマネ・看護師・往診医・訪問ヘルパー・福祉用具貸与事業所)の皆で、この想いを何とか叶える事はできないのか?と考え、ケアを提供する中で「花見」と「おもてなし会」を実現することができました。
ご利用者様の想いを形として残す事ができて、奥様もとても喜ばれていたのが印象的で、今でも鮮明に覚えています。
私がこの話を通じて皆さんにお伝えしたい事は、ご利用者様の想いを形にする為に、
『目標を明確化し、関係事業所がその目標を共有した上で、サービス提供に取り組むこと』
にあります。
当たり前と言えば当たり前なのですが、今回ご紹介させて頂いたケースのように、ある種必然的に目標が統一されやすい環境であったからこそ連携が円滑に進んだということもありますが、この『目標を共有する』という事が簡単なようで難しいのが実状です。
地域資源の活用も然り。
例えば、我々リハ専門職がご利用者様に関わっている時間は1日の中で40分~60分位がほとんどだと思います。
では、介護職の方々はどうでしょうか?
例えばヘルパーさんだと、朝昼晩1日3回のケアがあったとして、朝はオムツ交換・昼は食事介助や入浴介助・夕方はデイの送迎や翌日のデイの準備等様々あり、実は介護職の方々の方が我々よりもご利用者様と関わっている時間が長いことが往々にしてあります。
他にも、リハ専門職の目標視点で「こうした方が良い」や「日中こういう所を注意してほしい」といった助言をすることもあると思います。
これを、他職種から見たらどうでしょうか?
勿論、医学的観点からご利用者様のリスク管理や運動機能、ADL評価面においては我々の強みが発揮されるところではありますが、リハ専門職がこう!と言ったら言い返せない、といった構図が介護現場で多く聴かれている現象です。
※私の実体験であり、敢えて現象と表現します
このように、我々はリハ専門職が「見えていない時間」を見ている他サービス事業所の方々に対して、『話を聞く姿勢、視点を知る努力』を持ち、我々医療専門職の「言葉」は非常に影響力があるという認識を、皆さんには兼ね備えていてほしいと考えております。
自分達の強みによって、他サービス事業所の意見や想いを潰してしまうのではなく、ご利用者様の夢を叶えようと日々悩んでいる他職種の方々に、我々が伝え方を工夫することでご利用者様の夢が叶えられたら、こんなに素敵なことはないと思います。
だからこそ、我々リハ専門職が多職種連携や目標の共有を進めるにあたり、まずは、
『介護職を理解する事・他サービス事業所の事をもっと知る事』
というスタートラインに立つべきだと、私は考えております。
当然、自らの専門的視点は大切にしながらも、介護現場で働く方々が持っている情報は貴重であり、自立支援の大きなヒントになるという認識のもと、他サービス事業所との関わり方や伝え方を学ぶ事を始めていきませんか??
こうした多職種連携を紐解くような話も、「かたりば」では行われています。
今回は地域リハビリテーションというものを、多職種連携の観点から綴りましたが、この観点は本質的な部分であると私は思っています。
次回?いつの日か?この続きを書きます(笑)
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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