理解への大きな一歩となった大人の社会科見学

かたりば福祉用具部門兼激アツ編集長の北井です。

先日、福祉用具部門リーダーの香田さんとパラマウントケアサービス静岡営業所所長の望月様との繋がりから、こんな企画が実現しました!!

『福祉用具の工場見学』

日頃、福祉用具の“裏側”を拝見する機会は全くと言っていい程ないので、お話をいただいた時点からワクワクしていました!

さて、迎えた見学当日、所長の望月様ご案内のもと、福祉用具のメンテナンス工程を見学させていただきました。

静岡県内には他にも営業所がありますが、メンテナンスは静岡市のメンテナンスセンターが一手に担っており、このような工程となっています。

①洗浄 : 高圧洗浄・酸性水消毒・細部の手作業
②乾燥 : 洗浄したものを24時間乾燥稼動・ベッドも可
③オゾン消毒 : 水で洗えないもの(昇降機など)
④点検・修理・清拭 : ベッド柵の汚れや傷・歩行器のブレーキやタイヤの調整など職人さんの手作業
⑤検品・梱包 : 最終検査・保管庫へ
率直に言って、めちゃ楽しかったです!
実際に拝見することで、色んな気付きを得ることが出来ました。

例えば、杖や歩行器に付けることの多い「ネームプレート」ですが、セロテープやテプラで作成すると粘着質の汚れがしつこく作業時間が掛かってしまい、メンテナンスには不向きなのです。

シール系ではなく、タグや結束バンド等で作成すると、職人さん達の負担軽減にも繋がることを実感しました。

その他、ベッド柵の傷やクッションカバーのマジックテープに付着したゴミなど、メンテナンスのほとんどが職人さん達の『手』によって行われているため、一つ一つがきめ細やかな分、当然マンパワー的な限界はあります。
※車椅子なら1日約20台
※内容や部位によって工程も時間も変わります

一人でも多くの利用者さんに、品質の良いものをいち早くお届けすることは、日頃利用者さんの福祉用具に関わる我々セラピストとしても、決して他人事ではありません。

当たり前のように綺麗な状態で届く歩行器。
日々進化していくベッドの機能。
我々も知らない福祉用具のバリエーション。

それらは全て、利用者さんの生活を支えるために汗を流している福祉用具業者さんがいてこそ、ということを痛感した次第です。

福祉用具は単なる「モノ」ではないのです。

滅多にお目にかかることのない工場見学という機会に恵まれたことに改めて心からの感謝と喜びをお伝えするとともに、目の前にある福祉用具を通して繋がる人達への想像と理解を深めることが、我々セラピストに求められているのだと思います。

今回は、工場見学のお話で締めますが、福祉用具業者さんとセラピストとの関係性についてのお話はまたの機会に。

最後まで読んで下さり、ありがとうございました。

※HP掲載の許可を得ています

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