多職種協働と多様性
訪問看護ステーションあしたばの理学療法士の北井と申します。
かたりばでは1年半ほどお世話になっており、現在ホームページ部門のアツい編集長(?)として、メンバーの活動と情熱に色付けをさせていただいております。
さて、前回は事務局の小野さんから循環器における素敵なお話をいただきました。
今回私からは、このコロナ禍でどこかsensitiveになってしまった社会的潮流の中だからこそ、今一度考えたい『多様性』についてお話ししようと思います。
【多様性】
●幅広く性質の異なる群が存在すること
●相異なる要素を有するもしくはそれから構成される状態であり、そこから更に異なったタイプの人々をあるグループや組織に包摂すること
●マイノリティもマジョリティも、互いを受け入れ合って何も否定せず受容し、アイディアを上乗せして未知の発想に辿り着く状況や文化、精神の在り方のこと
近年、世界的なイノベーションによる社会変化から、多様性について叫ばれるようになりました。
これは、医療介護業界においても同様で、多職種協働のもと、より良いサービス提供の実現や地域包括ケアシステム構築の基盤となるものと考えられます。
特に、年齢・性別・職歴・住まいなど、人間的にも社会的にも背景の異なる考えや価値観を認め合うことや、職種に関わらず対話を通じて相互理解を深め、 議論の末に見えてくるものを協働して拾い上げていくことが必要なのだと捉えられます。
まさに、私たちのベースにある多職種協働には、多様性の確保が欠かせないのです。
例えば、「リハビリのことはリハの専門職には物言えない」という関係性があるとするならば、私たちセラピストは歩み寄る姿勢や他職種の価値観を受け入れていくことが必要だと感じます。
多様性という観点において、リハの専門職ではない方々からのご意見は新たな気付きを得られるチャンスであり、そうしたメッセージを真摯に受け止めながら「自分に何が出来るか?」を追究してアクションを起こしていくことが求められていると思います。
協働していく中で、職種やphilosophyの違いによる “壁”から生じる繋がりの機会損失を取るより、立場関係なく自由に意見交換(発信)の出来る集合知を取りたいと願っており、一人一人の持つ多様性を大切にしながら、皆さんと向き合うことを日々心掛けています。
また、かたりばの一員として、ここが多様性と可能性に満ち溢れたコミュニティとして益々精進していくことと、利用者(患者)様やご家族の方々、そして地域の皆さんのために社会貢献していけるよう、私も汗をかいて行こうと思います。
最後まで読んで下さり、ありがとうございました。
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