ラベンダーのような嚥下チーム
言語聴覚士の佐々木です。
先日、嚥下障害臨床研究会に参加するために北海道まで行ってきました。
余談ですが、この時期の北海道はラベンダーが見頃で、花より団子の私でもわざわざ富良野まで足を延ばし、楽しんできました。
ただ、ラベンダーソフトクリームは、その香りの特性からか、食べ物とは違うものを連想してしまうものだったのはここだけの話です。
さて、話を本論に戻します。
その研究会の中で、神奈川県の耳鼻科医が5年間の在宅管理で経口摂取が可能になった重度嚥下障害例について、発表されていました。
印象的だったのは共同演者の多さ!
耳鼻科医を筆頭に、病院、訪看、歯科などのスタッフが名前を連ねていました。
『嚥下はチーム』
と改めて感じたところでした。
『嚥下』というと、「言語聴覚士に!」と思ってくれる人が増えていることは、徐々に言語聴覚士の認知度が上がってきていて、必要とされるようになってきている証拠なので喜ばしいことです。
※改めて「言語聴覚士のことを知りたい!」と思った方はこちら
まさに、『嚥下』のことは言語聴覚士が一番わかっているべきだと肝に銘じて仕事をしています。
それは、言語を生み出すところと『嚥下』で使うところは同じだからです。
一方で、『嚥下』に取り組むことは言語聴覚士だけではできないこととも明言できます。
全身の管理は看護師、誤嚥性肺炎になりにくい身体を作るのは理学療法士や作業療法士、日々の食事を援助するのは家族や介護職、口腔内の環境を整えるのは歯科、適切な栄養を考えるのは栄養士・・・等々、『嚥下』に関わる職種は様々です。
勿論、治療方針を示すのは医師であり、コーディネートをするのはケアマネジャーです。
そこに、
『嚥下チーム』
ができる訳です。
そのチーム全員が同じ方向を向いていることが、『嚥下』に取り組むためのベースであると思います。
様々な職種が事業所内外問わず、フランクに話し合ったり相談し合ったりすることで、枠を越えてチームを組めるようになることを、私は望んでいます。
現状、なかなか難しい面もありますが、こうしたチームを組みながら地域の言語聴覚士として働いていくことが、私の目標の一つです。
また、かたりばでは、皆が人との繋がりを大切にしています。
落ち着き(※1)と安らぎ(※2)のある雰囲気で、あなたのご参加をお待ちしています(※3)。
※1~3「ラベンダーの花言葉」
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